東莞水郷特色発展経済区(以下、水郷経済区と称す)は、東莞市西北部、珠江デルタ中心ヒンターランドに位置し、東江北幹流と南支流が流れる区域に属します。中堂、道滘、望牛墩、麻涌、洪梅、万江、石竜、石碣、高埗、沙田と虎門港(略称「10鎮1港」)を含む面積は510平方キロメートル、全市総面積の21%を占め、常住人口は158万人です。2012年に東莞市が水郷地区統括発展戦略を始動し、水郷区域協調発展を促進します。2013年に発展改革委員会が『広東東莞水郷特色発展経済区発展全体計画(2013~2030年)』を公表したことにより、水郷経済区が正式に広東省級発展戦略プラットフォームとなりました。
水郷経済区は昔から魚米の郷であり、景色が素晴らしくて豊かです。ここ数年間、広東省区域経済レイアウトが大きく変わり、東莞経済構造タイプ転化につれて、水郷経済区の戦略地位と発展潜在力が日増しに顕著化になってきました。
水郷経済区に農業用地は25.68万ムー、川水域面積は122.4平方キロメートル、幹流と支流総長さは約837.4キロメートル、川総密度は約1.64キロメートル/平方キロメートルに達し、珠江デルタ川密度最大の区域です。区域内にはバナナ木、果物園、野菜土地、魚池、湿地が多く、川が縦横にいりまじっており、水資源、沙浜資源、岸線資源が豊かであるため、広東省長朱小丹氏に「生態宝地」と呼ばれます。
水郷文化が深く残されており、文化資源が豊かであり、国家、省と市の非物質文化遺産は12カ所あり、国内外有名な「竜の形に飾った船の郷」、「花提灯の郷」、「乞巧文化の郷」、「曲芸の郷」、「グルメの郷」、「水泳の郷」です。洪梅花提灯お祭り、道滘グルメお祭り、麻涌香飘四季文化お祭り、沙田水文化お祭り、望牛墩七夕風情お祭りなど水郷伝統民俗イベントは、歴史の長い嶺南文化を伝承し、数多くの国内外お客さんを引き付けています。
水郷経済区は粤港経済主軸の中部に位置し、その中で唯一密度の低い発展区です。この主軸で、広州東拓と深セン西進はもちろんハイエンド資源を水郷経済区に入れさせ、水郷経済区が新しい増長極となるように牽引しています。水郷経済区中心部にある望洪中枢ステーションは、珠江デルタ「井字形」快速軌道幹線網の四大スポットの一つであり、将来、北が広州と接し、南が深セン、香港と繋がり、東が市区、恵州まで至り、西が南沙、仏山、中山、珠海に直通し、30分間かかって広州、深セン、仏山、恵州など都市市区に到着することができるほか、また広州白雲、深セン宝安と香港赤腊角という三大空港に直達することもできます。軌道交通網の建設は水郷経済区の空間価値を一層上げました。また、水郷経済区内には広州深セン高速道路、広州深セン沿江高速道路、虎門二橋、蓮花山江渡通路、虎崗高速道路虎門港支線と新派高速道路など重要な道路が貫いており、交通条件が素晴らしく、発展見通しが広いです。